利権争い

 任侠映画ではまさにコレが争いのもと。旦那衆が集る大きな花会(賭博)を主催する立場になれば、三日の開催で一年遊んで暮らせる。そのために、いろんな策略を労す。
 人間というものは、ずーーっと昔から、またこれからも、さざれ石の巌となりてコケのむすまで、こういう本性なのでしょう。国と国の関係もヤクザの組と変らない。どっかの国に経済制裁しようということになっても「あそことは兄弟分だからなぁ」と渋らざるを得ない。義理があるんでしょうね。
 賭場に集る旦那衆というのは実業家です。この人たちは政治家と仲良しです。ここで、正義の侠客と「ヤクザのつら汚し」といわれる敵役に分かれる。ヒーロー側の侠客はお百姓(弱者)の味方をし、悪の側は守銭奴の味方。実社会とちがって、正義が勝つから安心してみていられる。
 先日「瞼の母」を見ていたら飯岡助五郎という親分が出て来た。悪役です。どっかで聞いたことがあるぞと思ったら「天保水滸伝」の敵役。やっぱり悪役でした。「次郎長伝」の黒駒親分と同様、物語がヒットしたがためにすっかり「悪い奴」で定着。飯岡親分は千葉ですが、地元の人はいい気持ちではないでしょう。「忠臣蔵」の吉良町の人みたいなものです。
 で、ちょっと調べてみたら子母沢寛が飯岡助五郎の取材に行ったとき、地元の老人から、飯岡一家に身を寄せていた「盲目の侠客座頭の市」の話を聞き、それで「座頭市物語」が誕生したという。座頭市が実在したとなるとスゴいね。やっぱり仕込み杖だったのか。

 
 
ようこそ、論理の森へ。どのパズル誌にも載っていない「連番禁止ナンプレ」。なか見検索できます↓

http://www.amazon.co.jp/dp4905295068/

[PR]
by ukiyo-wasure | 2012-04-21 12:48 | 映画 | Comments(0)
<< 古池や〜はなぜ名句? 植草甚一さん >>