志ん生師匠と雲さん

 雲右衛門の「正宗孝子伝」。聴いていて、筋はさっぱり分からないのでBGMがわりだったのですが、途中で、おやっ。こんなフレーズが登場した。

 世に恐るべきは女じゃぞ。外面似菩薩内心如夜叉とお釈迦さんでさえ説かれたそうな。
 何とどうです、世の中に憎いやつは女。小説であろうが芝居であろうが、私どもが申し上げても騒動の裏には必ず女がついておる。
 怒りゃふくれる、叩きゃ泣く、殺せば化ける。
 女子と小人、養い難しということがあるがじつに女は憎いやつ。
 こうお女中の悪口を言うと、遺恨のあるお女中でも来ておるかしらんと、お叱りあるかしらんがそうではない。
 (この後、女性を褒めることに転じてから…)
 今宵お見えのご婦人方に、そういう不心得なお方、一人も無いということは私が保障しておく。

 そっくり、志ん生師匠の枕にある。これって、一番最初は誰が言ったんでしょうね。生年では志ん生師匠が雲さんより十数年のち。

 余談ですが、雲さんの歌詞カードは「聞き書き」ということで「外面女菩薩内心女夜叉」となっている。書いた方、少なくとも志ん生師匠のファンでないことは確か。

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by ukiyo-wasure | 2012-03-13 11:51 | Comments(0)
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