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ひげ絵

 先代勝太郎の「天保水滸伝・笹川の花会」の出だし「利根の川風たもとに入れて〜」が、低音でさほどのメリハリなく「唸る」のですが、義太夫(浄瑠璃)みたいだなあと思った。義太夫も詳しく知らないのですが、落語の方で、ヘタな浄瑠璃を聴くのが命がけという噺があるので、雰囲気だけは知っている。…てなことは置いといて、むむむ?と、思わずこっちが唸ってしまうところが、国定(長岡)忠治の描写。

 びた銭を合わした奴、あごヒゲをグイッとくわえては抜いて、薄目をあいて傍らのお盆の上へ持っていって、ヒゲで富士の山を書いている。……見ていると富士の山がやっとおしまいになった。やれやれと思った、ところが今度は三保の松原へ移っていった。

 解説しますと、硬貨を二枚合わせて、あごのヒゲを抜き、それで、お盆に富士山の絵を描いているってことらしい。授業中に眉毛を抜くヤンキー中学生みたいでござんす!で、富士で終わりかと思っていると「三保の松原」へ取りかかったと。きったねぇー、忠治さん。作り話ですから作者の正岡容(いるる)さんに苦情をいうべきでしょうが…。
 汚いということはまた置いといて。富士はなんとなく解ります。三角に盛ったんでしょう。次の三保の松原って何ですか?広重の浮世絵「駿河三保之松原」の構図なのでしょうか。当時リアルで聴いていた人たちはどんな様子をイメージしたのでしょう。
 けどねぇ、考えて見るとこういう細かいエピソードが人物のキャラを際立たせるから面白い。ヒーロー国定忠治が、ダサいことするなあと思うのですよ。鼻毛でないだけマシですが。以前図書館で借りた本に、ページごとに一本ずつ挟まっていて最悪でした。
 結局、盆上のヒゲ絵と忠治さんのアゴの方はどうゆうことになったのでしょうか。コントなら、誰かがハックションして飛び散るというオチかな。

〈パズル解説〉もう何も悩むことはなし。スイスイいけますね。
「連番禁止ナンプレ」のルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ! 1・9はOKです。最初の問題盤面は2月29日。

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by ukiyo-wasure | 2012-03-05 22:16 | 浪曲 | Comments(0)
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