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城を傾ける女たち

 「ペケ×ポン」のMAX敬語で、醤油=お下地は、志ん生師匠のファンならすぐに解ったでしょう。「化け物使い」に出て来ますからね。と、自慢。落語や浪曲を聴いていると、どうしてそんなこと知っているの?というようなレアでほとんど役に立たないことを、自然に覚えてしまう。遊廓のことなんか覚えたって仕方ないのにね。ナンバーワンの遊女を、吉原では「お職(しょく)」それ以外は「板頭(いたがしら)」という。吉原以外でも俗称として「お職女郎」などということもあるようですが。新宿の遊女・白糸と心中した鈴木主水の「口説節」で

 お職女郎の白糸こそは 
 年は十九で当世育ち♪

 板頭じゃあ字余りですしね。

 傾城(けいせい)、妓夫(ぎゅう)、まわし、遣り手、初会、うら、なじみ、ひやかし、ひきつけ、大門、大引け…どれも、学校の歴史の授業じゃあ教えてくれない。
 浪曲ではね、瀕死の重症のとき「水」は禁物。唇をグッと噛んでガマンしろ。と、七五郎のおかみさんのお民が言っております。命知らずのお方は、覚えておいて下さいね。


by ukiyo-wasure | 2012-01-27 22:41 | 言葉 | Comments(0)
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