雪もよい〜

 今夜、東京は雪だそうです。

 雪もよい 赤城おろしの からっ風
 ここは上州 真庭の宿〜

 「国定忠治」の「火の車お萬」冒頭です。
 お萬さんは女親分。この後、忠治と夫婦になる。でも、火の車とは随分な通り名。そんなに貧乏とは思えませんが…。
 この場面、イカサマ博打が出て来る。サイコロを使った丁半バクチ。どうやるのかわかりませんが、狸賽ではないようです。
 イカサマといえば、花札の方ですが「お軽(おかる)」というのがある。「関東無宿」という映画で、とても印象に残っている。花札を何かに映して盗み見るのです。ライターだとか鏡の替わりになるものにね。
 この映画はヤクザ同士の博打対決。小林旭扮する主人公対「お軽」イカサマの名人。で、お軽さんの周りには鏡替わりになるものが何もない。それでも勝っちゃう。じつは、途中で寿司が来て、小皿に注いだ醤油に映したというオチ。へぇー、と思いましたね、その時は。
 ところが、その後、この「お軽」というイカサマのことをある本で読んだ。古い本です。“醤油などに映す”と書いてある。なーんだ、博打打ちには常識か。すると、この映画、プロ同士の対決なのに変だよなぁ。素人相手に使うものじゃないの?なのでした。
 まあいいんです。言いたいことは違うんです。「お軽」という隠語。歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」からとっていることに感動。女郎になったお軽が、由良之助(内蔵助)が読んでいる手紙を鏡に映し盗み読んでしまう。そこからのネーミングって、粋だなあ。  

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by ukiyo-wasure | 2012-01-19 22:50 | 映画 | Comments(2)
Commented by at 2012-01-21 20:28 x
火の車お萬は、何だかあっさり殺されちゃいましたね。
Commented by ukiyo-wasure at 2012-01-21 22:24
そうなんですよね。もっと活躍して欲しかったのに。イメージとしては「緋牡丹博徒」のお竜さんでしたのにザンネンです。お萬は親分だったのに、忠治と結婚して一家はどうなったの?とも思いました。
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