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ツートーンカラーのタクシー

 忘年会シーズンで、お勤めの方は終電には間に合ったがバスがないとか、ご苦労も多い事とお察しいたします。
 暮れのタクシー乗り場は長蛇の列。
 吐く息白く、肩振るわせて、雪になりそな冷たい雨に、思わず立てるコートの衿!と、くる。
 
 えー、近頃は、制服姿で夜遊びの飛行ギャルもあまり見かけないけれども、ちょいと昔、この方々は、上記のような場合ですねぇ、こういうことをいたしました。
 「どうする?バスないし」
 「マジむかつくぅ。雨ふってきたしぃ」
 と二人の少女。
 歳の頃は十四か五。中学生です。公立中学は高校と違い退学がありませんから、安心です。何が安心かわかりませんが。
 さて、駅前に必ずあるのが交番ですが、この二人、ここのお巡りさんの目に止まるよう、ワザとタバコを吸いはじめた。目と目が合ったその瞬間「やべぇ」という顔をしつつもほくそ笑む。少女といえど、したたかなるは「女」なり。
 ……この十分後、二人はパトカーの中。タクシー乗り場のオジさんたちを尻目に、おウチへ向かう。
 車内からケータイで、
 「あ、お母さん?今から帰るから」
 「どこにいるの!」
 「うん、親切なお巡りさんにパトカーで送ってもらってんの」
 
 しょっちゅう、こういうことしていましたよ、この二人。


by ukiyo-wasure | 2011-12-27 13:44 | 日常 | Comments(0)
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