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富くじ

 富くじは今でいう宝くじ。
 落語にも「富久」「宿屋の富」「鶴亀」「水屋の富」などある。昔はお札じゃなくて小判ですから千両当たると大変です。長屋なんかに住んでいると置いておくところがない。「水屋の富」という噺は、まさにそれで。小判一枚の重さが15グラムとして千枚ですと15キログラム。銀行もないし、家に置いておくと心配だし、持って歩くには15キロですからね。さて、家のどこに隠そうかと悩む。重いものはどうも天井裏より床下に隠す習性があるみたいで。そうして床下に隠したはいいが、毎晩強盗に襲われる夢にうなされる。水売りに出ても気が気じゃない。疑心暗鬼な日々を過すのであります。
 で、ある日、本当に泥棒が入って盗まれちゃった。そしたらーーああ、これで苦労がなくなった。というのがサゲ。
 現代でも、宝くじが当たって人生が狂った話、よく聞きます。夫が働かなくなって離婚したとか。一億円当たったら働きたくないと思うのは人情で。だから、ビル・ゲイツさんとか、孫なんとかさんとか、あんだけお金があるのに本当によく働くなあと感心します。だから富豪になれるのでしょうが。



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by ukiyo-wasure | 2011-11-03 01:21 | 落語 | Comments(0)
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