芭蕉「塩鯛の歯茎ぐきも寒し魚の店」


其角の、
 
 声かれて 猿の歯白し 岑の月


芭蕉の、

 塩鯛の 歯茎ぐきも寒し 魚の店 


「句兄弟」だそうです。


其角の句を解釈しましたから、兄さんの方もやってみます。


塩鯛=えんちょう=円頂。頭が丸い、お坊さんのことです。

歯=

ぐき=句義

寒し=「いやし」とも読みます。

魚の店=生臭し。または「味(鯵)はなし」。坊主ゆえ。



 坊主の詩 句義はいやし 味はなし




*表には出てませんが「頂」つながりですね。

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# by ukiyo-wasure | 2017-11-25 01:46 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

「世界の終りと〜」は続「百人一首」上巻(20)


「世界の終りと〜」上巻(20)は、「小倉百人一首」の以下の歌について書いていると思われます。


 43番・権中納言敦忠さん
 
  逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
       昔はものを 思はざりけり 

当然、裏の意味です。前の記事でご確認を。

http://tamegoro.exblog.jp/26875616/

小説の方は「獣たちの死」、とても短い章です。

冬になり、一角獣が飢えて死ぬ。

それを見た主人公はショックを受けます。

和歌の作者と同じです。

平和で豊かな国に育った若者が、海外へ出かけて行って、ストリートチルドレンにショックを受けるのと同じです。

和歌の作者は若くして亡くなっています。天才だと思います。

ごちゃごちゃヒネくっていない。たった二文字ですからね。





余談ですが、五十音表や「いろは歌」の並びは要注意です。

柿食えば=「かきくけこ」の「けこ」がない。

「下戸でなし」と読めば、

柿食えば=「酒飲めば」になっちゃうのでございます。



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# by ukiyo-wasure | 2017-11-24 15:06 | 詩・文芸 | Comments(0)

其角「声かれて猿の歯白し岑の月」


芭蕉の、

 初しぐれ 猿も小簑を ほしげ也


前に書きましたが、「初しぐれ」という言葉が変です。
ありえない。だから本当は「初雪」なのに「雪」がないという意味。
「雪」=酒です。

 初しぐれ=酒はいらない

 猿=ザル(大酒飲み)

 簑=「呑み(酒)」の反対で「食べ物」


  酒よりも 小腹減ったよ 飲んべえも


と、解釈しました。

猿=ザルだとしたら、其角の句も「待てよ」なのです。


 声かれて 猿の歯白し 岑の月


さらに、前の記事で「百人一首」の壬生忠岑の解釈をしました。

「岑」がかぶっています。

和歌では「月」=「坏(さがずき)」の場合が多い。

だから、この句は、こういうことになるのです。


 声=しょう=招
 猿=ザル
 歯白し=笑う
 岑=頂(いただき)
 月=坏(さかずき)


 招かれて 上戸にっこり 頂きの杯


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# by ukiyo-wasure | 2017-11-23 19:17 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

「世界の終りと〜」は続「百人一首」上巻(19)

 計算士も大変そうですが、「夢読み」も脳がミリミリしそう。

 今の私が、そうです。


「世界の終りと〜」上巻(19)は、「小倉百人一首」の以下の歌について書いていると思われます。


 30番・壬生忠岑さん。

  有明の つれなく見えし 別れより
    あかつきばかり 憂きものはなし

 


以下でご確認を。
http://tamegoro.exblog.jp/26816682/


 この章でインパクトあるのは

    ×印でしょ。


 クロスと読みます。グラス=坏の意味ね。

 その前にも、暮らす、時計のガラス、クラス(一流=階級)、(クロス取引?)などが出てきます。

 「酒」の話も多い。ドライブスルーでビールを注文とは、芸が細かいですね。

 決定打は「やみくろ」の描写。

 魚のようだと言い、でも現れないだろうとも言う。

 歌の意味と一致します。


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# by ukiyo-wasure | 2017-11-23 17:18 | 詩・文芸 | Comments(0)

「世界の終りと〜」は続「百人一首」上巻(16)

「世界の終りと〜」は「羊をめぐる冒険」と比べ物にならないくらい、複雑!!

小説ではなく、対象としている和歌がです。

羊をめぐる冒険」では、ほぼ解釈が一致していました。楽勝!と思って、「世界の終りと」を解読し始めたら、自分の読み(和歌)の甘さに目から鱗です。

 歌道をナメていました。ごめんなさい。

 村上先生、さすがです。ニワカの私とは違いますね。

 でも、物凄く考えたと思います。

 計算士がシャフリングとかして、延々と仕事している場面や、疲れた感じね、「解るーっ」です。


 で、あんまり肩の凝らない章を紹介します。


上巻(16)は、「小倉百人一首」の以下の歌でしょう。


 40番・平兼盛さん。


   しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
        ものや思ふと 人の問ふまで




以下でご確認を。

http://tamegoro.exblog.jp/26872478/


この歌はシャレだけ。

小説の方もシャレが散りばめられている。

たとえば冒頭。

 その老人は窓際に持ち出した椅子に腰を下ろし、いつものように背筋をまっすぐのばして、身動きひとつせずに外の雨を眺めていた。

ぼうっと雨を見ている=レインボー


 地図を靴底に仕込む=文(ふみ)=踏み


この歌のことだと解った理由は、以下の文です。

「察するところ君はどうやらあの娘のことが好きなようだな」と老人は言った。


一見深刻な表現の裏にギャグを仕込むワザ。深沢の小説を思い出しました。

最後は、交際=虹彩かと。

他にもあると思います。興味のある方は探してみてね。





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# by ukiyo-wasure | 2017-11-23 13:20 | 詩・文芸 | Comments(0)