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志賀直哉で思い当たること


前の記事の補足です。


「掌の小説」の「白馬」1963年。谷崎が書いたと思う。

幼少の頃、仲良しの女の子が「白馬」の絵を描いたことを思い出している。
その白馬の幻が度々現れる。
乗っている者は桃色の服に、黒衣をたなびかせている。
この少女には40年逢っていないし、どうしているかも解らない。


「白鳥」1948年から15年後です。その前に「斜陽」があった。

「白鳥」も「斜陽」も志賀直哉の「小僧の神様」(尾崎紅葉と読む)について書いている。


*訂正/「斜陽」は「暗夜行路」についてでした。


白馬というのは元々は葦毛です。懐かしいプレストウコウです(歳バレるし)。


 葦毛=足蹴=金色夜叉



たなびく黒衣は貫一のマント


栗毛=マロン殻=僻目の解釈は、「掌の小説」の「時計」がヒントです。

服部セイコー=服部半蔵=伊賀者=僻者





深沢に「去年の秋」というラジオドラマの脚本があります。

表向きは「正宗白鳥の死」について書いたことになっている。

私は、谷崎の死について書いていると読みました。

「去年の秋」を「コゾのオータム」=「小僧の会ふた夢」

谷崎に「小僧の夢」という作品があるからです。


「小僧(去年)の秋」の「秋」を「紅葉」と読めば「小僧の神様」になっちゃう!


さらに深沢「白鳥の死」は白鳥=スワン=吸わんで、「近縁者の死」と解釈しました。

これがヒントで「白鳥」が煙草関連とピンときました。

四暗刻のヒントは「春の雪」です。

皇族が麻雀に凝っているというウソ臭さ。


最近読んだ開高健作品集」のあとがきに、「飢え」の時代について「斜陽」などと言っているレベルじゃなかったと書いている。

メタファー作家の言葉は額面通り受け取ってはいけない。

固有名詞は意味がある。

それで「斜陽」は怪しいと睨んでいました。


さらに、「細雪」を解読していたとき、「異端者の悲しみ」だった気がしますが、谷崎が誰かに「志賀直哉より上手いだろ」みたいなことを言ったと書いてあった。

ライバル意識があるのかなあと思った。

「両方俺が書いたんだけど。わかんねーだろうなあ」というギャグ?



「暗夜行路」に「裏源氏」が入っていたら「正義は太宰にあり」。

「桜桃忌」までにチェックしてみます。

by ukiyo-wasure | 2018-06-10 13:38 | 作家 | Comments(0)
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