昭和23年「マドモアゼル」に載ったものです。 これも三島は書いてないと思います。 この作品を読み、大変な世界に連れて行かれました。 かなり複雑なことになっています。 「白鳥」という名前の白馬の話です。 雪の日、白馬に乗りたくて乗馬クラブにやって来た、若い女性が主人公。 その入口の黒板に、 「白鳥」ーー高原 と、ぶっきらぼうな白墨の字があって〜 主人公より先に「高原」という男性が「白鳥」を予約したのです。 二人は白馬と栗毛を交代で乗る。 そして恋の芽生え。 他の会員は「二人で乗った」という会話を「相乗り」と勘違いし怪訝な顔をする。 最後引用します。 いつの間にか高原と邦子には白い馬が二頭いたような気がするのだった。二人とも栗毛の馬の存在はすっかり忘れているのだった。 恋人同士といふものはいつでも栗毛の馬の存在を忘れてしまうものなのである。 栗毛の馬=マロンカラーの馬(め)=マロン殻(いが)の眼 僻(ひが)目=色眼鏡 二人だけの世界に入って、色眼鏡で見られていることに気づかない。 タイトルです。 白鳥=スワン=四暗刻(スーアンコー)の刻がない 和歌のテクだと「刻(きざみ)呑み」 煙草のことです。「刻みのみで、巻き煙草は吸わん」 ここで、コレに注目。 「白鳥」ーー高原 志賀高原を連想します。 白鳥=志賀(シガー)嫌い 太宰のことでしょ!! そうなると「色眼鏡」って何? 「斜陽」を和歌のテクで読むと、 斜=グラッ 陽=サン 斜陽=グラサン(色眼鏡) 「斜陽」は昭和22年の作。死の前年。さっそく読みました。 結論。志賀直哉「小僧の神様」は谷崎が書いたかもしれない。 太宰は「裏源氏」を知っています。 「斜陽」にも入っていました。 だから、川端も三島も、代筆だと見抜いていた。 そして志賀直哉も……。 「小僧の神様」を書いてないくせに、「小説の神様」と呼ばれていたのには我慢できなかったと思う。 「小僧の神様」は、さっきネット上で半分くらい読みました。 タイトルですが 「の」=「下ね」=金(き) 神=神戸のコウ オソウキコウヨウ=尾崎紅葉 尾崎紅葉といえば「金色夜叉」。 これは、外国の「女より弱きもの」が元ネタの小説。 作者はバーサ・クレー。 Bertha・M・Clay 「斜陽」にもM・Cというイニシャルが登場します。 バーサ=バース=銭湯 銭湯クレー=サンタクロース 小僧の奉公先が「はかり屋」です。 大昔から、銭湯に体重計は欠かせません。 小僧の神様=サンタクロース 斜陽=サン(セント)グラス=サンタクロース こうゆうことです。 打つの面倒なのでスキャンしました。 それとね、「掌の小説」に「白馬」というのがある。 1963年、たぶん谷崎。 それについては後ほど書きます。 「斜陽」には、いろいろと意味深な描写があります。 志賀直哉の他の作品も代筆がありそうです。 太宰は一人でインチキと戦っていたことが、よーく解りました。 追記 「斜陽」が「サンタクロース」という、状況証拠です。
by ukiyo-wasure
| 2018-06-10 01:47
| 詩・文芸
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