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三島「軽王子と衣通姫」慶応ボーイは硬派?


昭和22年の作です。22歳です。

神話か何かに伝説があるらしい。

これもね、びしーっと「源氏物語」が入っている。

表では「胡蝶」「早蕨」「蜻蛉」「若菜」「幻」……。

「裏源氏」の「花散里」=火山と度々書きましたが、この小説では「温泉」として出している。

神話の時代に「温泉」でイチャイチャというワザとらしさ。


この話は単に伝説の物語をなぞっただけなのか。

そんなハズはない。

タイトルに戻ります。

「軽王子」は「軽皇子」が一般的。何かある!

「軽王子」を何と読むか。

カール王子? うーむ……



 軽王子=慶應ボーイ



さて、「慶應ボーイ」といえば、どんなイメージでしょうか。

最初ね、「坊ちゃん」と読んだのです。

配流の地が伊予(愛媛)ですから、ハハン、道後温泉=漱石か。

「衣通姫」は「衣通」=シルクロード。つまり「虞美人」を連想しました。


 軽王子と衣通姫=「坊ちゃん」と「虞美人草」


これが、大間違い!


慶應ボーイが「坊ちゃん」というのは近年の話。

もともとは「質実剛健」つまり「硬派」だったようです。


解釈やり直すとこうなりました。


 軽王子と衣通姫=項羽と虞美人


こちらの伝説もかなり似ている話。

項羽は最後、自ら自分の首を刎ねる。

それと、虞美人草というのはケシの仲間。

最後の「死の草の実」というのがアヘンの気がします。

二人が快楽に浸る場面もアヘンのイメージです。


・項が度々出て来ます。
・青玉(サファイア)はダイヤに次ぐ硬度(硬派)
・九十歳まで長生き。九十歳は卒寿。卒業オメ!とも取れる。



誰が書いたか。

三島じゃないと思う。

三島は晩年に「源氏」について書いている。

「花の宴」と「胡蝶」を取り上げたごく短いものですが、裏についてはまったく解っていないことが判明。

だからこそ、代筆者にとってスカシとなりうるわけですが……。



谷崎、と言いたいところですが、

やっぱり、源氏鶏太も捨て切れない。


 鶏太(おお)=慶應


三島の有名な短編「サーカス」に「署名」と思われるものが入っています。

これが、同じテクで「鶏太」と読める。


「サーカス」の怪については、後ほど。




*追記

今気がつきましたが、硬派=硬質と読むと「菊タブー」?



by ukiyo-wasure | 2018-06-06 12:16 | 詩・文芸 | Comments(0)
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