前の記事で、三島の「作家論」に、谷崎の「金色の死」と川端の「禽獣」が取り上げられていて、超意味深だと書きました。 コレです。 https://tamegoro.exblog.jp/28259083/「太陽の季節」と「灰色の教室」のタイトルの意味を解読していたら、ピカッと来たのです。 和歌のテクニックで度々出て来るのが「か(下)」「き(棄)」ですが、「の」もかなり使い勝手が良い。 「なにぬねの」で、「の」は「ね」の下。 「の」だけで「下ね」=「金」に変化する。 コレを使っているのが「金色の死」です。 「禽獣」とは「キン」つながりですが、ポイントはそこじゃない。 「禽獣」谷崎説の根拠は、スカシで「裏源氏」が入っているから。 「源氏」の「野分」は、「野を分ける」=野衾なのです。 野衾は、ムササビ、モモンガ、それからコウモリのことも言う。 「動物なのに飛ぶ」生き物、鳥のようで獣のようでもあるってこと。 一言でいうと「禽獣」です。 「禽獣」という題名は「裏源氏」の1アイテムなのです。 「禽獣」=ノブスマ=野分=「の」は「き」=「の」は「金」 *「金瘡小草(きらんそう)」など「金(き)」があります。 「隣は何をする人ぞ」も「金」=「き」です。 「禽獣」と「金色の死」は「野分」つながり。 どっちも谷崎の作という、未来の読者へのメッセージだと思います。 それでも、ノーベル賞の推薦をしなければならなかった。 どんな重たい「義理」があったのでしょうか。
by ukiyo-wasure
| 2018-05-01 12:04
| 作家
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 外部リンク
最新の記事
最新のコメント
検索
タグ
北斎(272)
村上春樹(253) 其角(252) 百人一首(243) 百田尚樹さん(221) 百田先生「きまぐれライブ」(216) 山頭火(210) 幻庵(164) 三島由紀夫(157) 乳母が絵解き(139) YouTube「新版・日本国紀」(133) 志ん生師匠(133) 源氏物語(129) 枕草子(127) 古今亭志ん生(120) 掌の小説(117) ねじまき鳥クロニクル(114) 深沢七郎(110) 枕詞(106) 奥の細道(104) ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||