「1Q84」の各章は、深沢七郎の各小説と一致している。 この仮説のもとに、読んでいます。 BOOK3 第28章。 深沢の「妖術的過去」です。 一言で言うと「トラウマ」です。 車で馬を轢いた過去が、ずーっと影響する。 というより、悪い事が起こると「馬のせい」にする。 「1Q84」の方。 そんなわけで、トラとウマが隠れています。 会議用のテーブルがいくつかつなぎ合わされ、牛河はその上に仰向けに寝かされていた。 机上=騎乗 工作機械見本市の展示品のようにテーブルの上に横たえられていた。 トランスファーマシンでしょう。
チェーンソーでいくつかの部分に「捌く」必要があった。 「妖術的過去」では、轢いた馬は食肉になりました。 あえて表現するなら、答えの返ってくるあてのない純粋な疑問のようなものだった。 これ、悩みました。方角で午は南。「何」でしょう。 誰かの尻尾を踏んでしまったのでしょう。 トラの尾。 確保しなければならない。(傍点つき) 登山用語で、トラバースでしょう。 それが彼らから与えられた最後通告であり、巫女たちが耳にしたおそらくは最後の「声」であることを。 これも変です。リーダーはすでに死んでいます。「声」を聞くことはできないはず。 「玉音放送」のことでしょう。巫女=神子。戦前、国民は天皇である神の赤子でした。 敗戦の放送=日本国民の「トラウマ」。 死体となった牛河の口からリトル・ピープルが出てきます。七人ではなく六人。 彼らは自分の身体を必要に応じて適切なサイズに変えることができた。しかしその身長が一メートルを超えることはないし、三センチより小さくなることもない。 テレビのことでしょう。 六人のリトル・ピープルはV6? 床の上に静かに腰を下ろし、輪になった。 「輪になって踊ろう」はヒットしましたね。 関係あるかわかりませんが「マジカル・ミステリー・ソング」もある。 岡田准一さんは『タイガー&ドラゴン』に出ましたね。ドラゴンの方ですが。 牛河は雷門の大提灯でした。これはナショナルの寄贈。 今、彼は、テレビになっている模様。口は大きく開き(画面)、閉じることのない目には厚い布がかぶせられていた。 そして彼の魂の一部はこれから空気さなぎに変わろうとしていた。 牛河は自分の事を「肉食獣」と言ったことがある。「丑か」=「丑下」で、干支では「寅」=トラです。
by ukiyo-wasure
| 2017-09-16 12:13
| 詩・文芸
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