其角「羽ぬけ鳥鳴音ばかりぞいらご崎」


   
  羽ぬけ鳥 鳴音ばかりぞ いらご崎


 これは「羽ぬけ鳥」が何を表しているかでしょう。

 其角兄さんのテクは大体解ってきましたから、これは「烏」

 鳥と烏では、羽が一本抜けている。

 
 元禄三年、同門の杜国の訃報が伝えられたときの句だそうです。

 杜国さんは芭蕉にとっても愛されていたようです。

 芭蕉が送った句にこういうのがあります。


  何に此 師走の市に ゆく鴉


意味はわかりませーん。

 が、鴉=杜国でしょ。

 其角は、きっとこの句を思い出したに違いない。


 でも、すごいね、こんなときにも「風流」というか……

 こんなヒネった句を作るかね、フツー。

 この人は、そういうのが染み付いていて、ストレートな表現はテコでもしないのでしょう。

 リアルで考えると、あんまし付き合いたくないタイプかも。






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by ukiyo-wasure | 2017-08-13 02:28 | 古川柳・俳句 | Comments(0)
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