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川端康成のノーベル賞


 拙著にはハッキリとは書きませんでしたが、深沢の「盆栽老人〜」はどう考えても川端のことでしょう。

 そんなこんなで、私にとって、日本が誇る文豪は、非常にインチキ臭い人となっています。

 1970年6月16日、台北で講演しています。テーマが「源氏と芭蕉」。
 講演と云っても、台北に住んでいる日本人たちの会に招かれた席での挨拶のようで、大した話はしていません。美術品の何々を持っているとか。(自慢話かよ)

 1970年といえば、三島事件の年です。

 講演でノーベル賞について触れています。以下引用。

 “私が思いがけなくノーベル賞をもらいましたのもやっぱりなんかこう、そういう感謝の気持ちをもっておりますものに対する多くの人々の好意だと思います。”


 三島由紀夫に推薦文を頼んだくせに。
 
 欲しくて欲しくてしょうがなかったくせに。

 三島がこれを聞いたらどう思うでしょう。ま、台北ですから、聞かれる心配はないけど。



 

by ukiyo-wasure | 2017-07-29 13:26 | 作家 | Comments(0)
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