和歌に登場する「なこその関」ですが、歴史的な文献にはまったく登場しないそうです。 古典の研究者さんは、呼子鳥なども、実在の鳥の中から、鶯だナンダカンダ……。 和歌には下品な言葉は使えないので、泥棒なども、雅やかな言葉に変えて表現しているのだろうと思いませんか。 だから「なこその関」もね、言葉の上だけの関だと思います。 すぐに思いつくのが「な」を越すです。 「いろは歌」ですと「らむ」。五十音ですと「にぬ」です。 どっちも「む」「ぬ」ですか。これは、化けますねー。 らむ=らん、らう、ろう。蘭乱卵嵐、老労波狼…… にぬ=にん。忍人任認仁…… なるへそ。「なこその関」に「みちのくの」が付くのは「忍」の意味の時なのかもね。 そんな訳で、「なこその関」とは特定の言葉ではなく、実在の関でもなく、歌によって嵐だったり狼だったりする。……という説、いかがでございましょう。
by ukiyo-wasure
| 2017-07-24 23:54
| 詩・文芸
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