40と41は「天徳内裏歌合」で優劣を競ったそうです。お題は「忍ぶ恋」。
40番・平兼盛さん。 しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで 頭文字の折句です。「にじはぶし」です。武士は名前が二字。それで「二字」=武士のことです。二字を虹に掛けている。なるほど「色に出る」わけです。 41番・壬生忠見さん 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか これはウケました。 各句の下から3文字目を読みます。「すまにすめ」=須磨に住め。 古川柳では、女遊びで勘当されたドラ息子が預けられる先は銚子。当時も似たようなものだったのですね。 業平の兄、行平が流されていたところですが、彼もモテモテです。蟄居を命じられたかの地で、松風・村雨姉妹とラブラブになっちゃう。 それと、光源氏ね。 千年前も、若者のやることは変わんないのね。 北斎「乳母が絵解き」との答え合わせはこちら。
by ukiyo-wasure
| 2017-05-21 23:11
| 詩・文芸
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