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逆から読んでも「雪は消ゆ」


 30番・壬生忠岑さん。

  有明の つれなく見えし 別れより
    あかつきばかり 憂きものはなし


 後朝(きぬぎぬ)の別れ、朝帰りです。朝の山手通り〜♪を、くわえ煙草で帰って行ったりするのでございます。

  有明の        ゆ
  つれなく見えし    き
  別れより     わ=は
  あかつきばかり  暁=き
  憂きものはなし    ゆ

 「雪は消ゆ」と回文です。……はいはい「つれなく見えし」がなぜ「き」か?ですよね。

 前に「閨のひまさえ つれなかりけり」「釣れなかりけり」だったでしょ。これも「釣れなく見える」なのです。なぜそう見えるかというと、魚がいないから。

 「魚無」で「虚無」のシャレでございまして「き」となります。こうゆうの、定家さんは好きみたいで高得点。



2017.11.23 追記

「雪」とは何か。「奥の細道」で勉強いたしました。「お酒」です。

「あかつき」=空か坏=空の杯


 女より、酒がなくなったのが悲しいぜ

 





by ukiyo-wasure | 2017-04-27 00:46 | 詩・文芸 | Comments(0)
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