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芥川賞のつっこみどころ

 太宰と川端は、第一回の芥川賞の選考でゴタゴタしたことは有名です。1935年(昭和10年)ウィキによると、

“選考委員である川端康成から「作者、目下の生活に厭な雲あり」と私生活を評され、「小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか」と文芸雑誌上で反撃した。”


 これ、どう思いました?オサムちゃん、つっこみどころが間違ってますよね。自分のことなので「康成、コノヤロー!」なのは解りますが。えーと、見本をみせますね。


「なにぃ。この芥川龍之介賞ってぇのは、作品の価値よりも選者に気に入られてるかどうかで決まるのかよ。同業者に選ばせたら自分の弟子を推すのはあたりめーだろ。何やってんだ、菊池寛とはもう口きかんからな!」


 その後、この選考感覚、堂々と「先生様の個人的感情を入れて何が悪い」というのは改められたのでしょうか。芥川賞の発表があるたびに、このエピソードを思い出してしまいます。


2017.8.3 追記
 太宰も、頼めば貰えるかもと思ったのか。文壇ってそーゆーところだったんだ。

by ukiyo-wasure | 2016-09-17 12:53 | 作家 | Comments(0)
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